群馬県の中学生の皆さん、行きたい高校はもう決まりましたでしょうか?。どんな基準でその高校を選びましたか?。「家から近い」「制服が可愛い」「親や塾に薦められたから」など、いろいろな声があると思います。今回は、志望校の選び方について塾講師目線でお話をしてみたいと思います。

目次

1.高校選びで一番大切な事は、「高校卒業後の進路を考える」こと
(1)大学進学について
(2)専門学校・短大への進学
(3)就職について
(4)その他(不登校生・高校中退生)
2.受験生への親のかかわり(役目)について
(1)「とにかくほめてあげて」
(2)情報収集を欠かさずに!

 

1.高校選びで一番大切な事は、「高校卒業後の進路を考える」こと

中学生の皆さんは、将来何になりたいですか。その夢を実現させるための道を選びたいですよね。中学校までは義務教育で群馬県の中学校は学校によってそれほど大きな差や特徴はありません。しかし、高校は学校によって卒業後の進路に大きな差があります。高校選びで一番大切なことは、卒業後の進路を考え、そこから逆算して高校を絞ってみましょう!

高校を卒業後の進路は、大きく分けて3つ、「大学進学」「短大・専門学校への進学」「就職」です。ここで注意して欲しいことが2つあります。1つ目は、「親子でよく話合う事」です。ある程度は親の希望を通してもいいと考えていますが、どちらかの意見が100%はもちろんダメです。中学生の夢は高校に行ったら変わることもあります。また、社会経験がなく「社会」が理解できていないためご両親がある程度絞ってしまった方がいいのですが、実際に通う子供の意見も取り入れて下さい。。また、多くのご家庭を見てきて、どこのご家庭のご両親も(子供にとっては不本意でも)子供にとって悪い選択はしませんが、子供にとっては不本意なこともあります。2つ目は、「中学校3年生での成績はあまり考えない事」とです。「大学に行きたいけど今の成績では…」などと考えないでください。

ここで、「大学進学」「短大・専門学校への進学」「就職」について、さらに詳しく説明します。

(1)大学進学について

①大学進学を希望している中学生は、私立高校をぜひ検討してみてください。最近では公立高校も放課後や休日補講が増えましたが、まだまだ私立高校の方が「塾いらず」と言われている程、補講が充実しています。また私立高校はコース制を導入しているところが多く、各コースにより明確な目標大学が設定され3年間お尻を叩いてくれるため、圧倒的に面倒見がいいです。各私立高校の特徴があるので、その特徴を生かした進学先を選んでください。。

②意外と知られていないのが、商業高校から大学の文系学部への進学です。商業高校は全国商業連合会で大学の推薦枠を多く持ち、その枠を全国の商業高校の生徒で取り合います。特に高崎商業高校と前橋商業高校は全国の商業高校の中でもトップクラスのため、その2校の中で上位成績だと、希望の大学への推薦がとりやすいです。商業高校へ進学し、3年間で全商連の検定の合格数と定期テストを頑張れば、上位大学への進学も可能になります。ただし、理系の学部がほとんどないためご注意下さい。

③実業高校から大学進学はかなり厳しいです。工業高校や私立高校の商業コースなど、一部の高校では大学受験に必要な内容をやらない高校もあります。そのような高校へ進学すると、専門学校への進学になり大学受験はかなり厳しくなります。ただし、一部指定校推薦があります。

(2)専門学校・短大への進学

専門学校や短大進学は、その進学先の専科や内容により、高校の志望校が分かれます。例えば、調理科のようにすでに、私立高校の専門コースに希望コースがあれば、普通科に進むよりも早いうちから専門性が高められる。ただし、情報収集はしっかり行ってください。想像と憧れで進学してしまい、希望と違ったという声もよく聞きます。夢の実現のために最短コースであありますが、一度進学してしまうとなかなかコース変更できず、他の道への変更も厳しくなってしまいますので気を付けて下さい。また、各高校の進路先や推薦枠も調べてから、志望校を決定してみてください。

(3)就職について

高校生の就職活動は、社会人の就職活動と違い、高校の先生のサポートが不可欠です。高校の先生が企業との間に立ち、生徒の資質と企業の特徴のマッチングが鍵となります。また、ある程度高校の先生と企業との信頼関係も影響してくるため、就職斡旋の経験豊富な高校を選ぶことをおススメします。最近は、どの高校も大学への進学をアピールしてくるため、就職に関する情報が埋もれています。知人や先輩などの話も有効です。また、最近では高校卒業後に就職する生徒は減少しつつありますが、大学や専門学校へ進学してしまうと就職しにくい上場会社に、高卒入社だと就職できるケースも多くあります。例えば、群馬の大手企業である富士重工業に大卒で入社しようとすると、群馬大学以上の大学を卒業しないと入社できませんが、高卒だと比較的就職することができます。

(4)その他(不登校生・高校中退生)

中学校時に不登校で、進学先がない、もしくは限られてしまう方は、迷わず、「通信制」や「高卒認定」も検討しましょう。少しネガティブな印象はあるかと思いますが、3年後の成功を目指して、高校へは通信制、もしくは、高卒認定で単位数を揃え大学受験の資格を得て、塾や予備校で大学受験に向けて勉強すれば、国立大学への進学も可能となります。

 

2.受験生への親のかかわり(役目)について

ご両親への、2つのお願いがあります。

(1)「とにかくほめてあげて」

ご両親のお気持ちはよくわかります。いつの時代もそうですから…。しかし、ぐっとこらえて、頑張っている点を見つけてほめてあげて下さい。ほめれば、お子さんもまたやる気になります。受験生は、学校や塾で受験について日々圧力がかかり、自分自身でも理解しています。勉強の悩みや相談、愚痴は、お子さんに言う前に、学校の先生や塾の先生に相談してみてください。文句や説教をしても成績は上がりません。むしろ、ニンジンをぶら下げてください。ご両親はお子さんに「お前のためだから」と言いますが、中学生はその真意をほぼ理解できていません。それより、合格したら「〇〇を買ってあげる」と言う方がはるかに効果が高いです!

(2)情報収集を欠かさずに!

志望校の情報収集は、生徒にはできません。進路や学費、学校の特徴が子供にあっているか、など、できれば学校の説明会やパンフレットだけでなく友人や知人がいましたら、生の声もリサーチしてみてください。

おすすめの記事